入学おめでとう!

2018年04月09日
1年生

 178名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 この春に卒業していった先輩たちは、卒業式で「自分のことしか考えずに、自分だけの楽しさばかり考えていたころから、少しずつ変わることができた。それは決して一人の力ではない。「仲間とのつながり」の中で共に高まってこられたからこそ、いろいろなことに気づき、変われたのだ。この最高の仲間たちと北方中学校を卒業できることは僕の誇りだ。」と語り、卒業していきました。

 少子高齢化を伴う人口減少や、ITをはじめとする高度情報化社会の進展などの社会の急激な変化の中、私たちは生きています。みなさんが社会に出て活躍する10年後、20年後は、今を生きる私たちが想像することができない社会になっているでしょう。そうした社会を生きぬいていくために、これから、この北方中学校で過ごす3年の間に先ほど紹介した先輩たちのように、仲間とのつながりの中で、互いを高め合い、心も体も成長させてほしいと願っています。そのために大切にしてほしいことが3つあります。

 まず、1つ目は、自分自身がこうなりたい、こんなことができるようになりたいという願いや夢をしっかりもつということです。例えば、将来、保育士になるために、中学校では勉強を頑張りたい、また、部活動を頑張って活躍したい、人の気持ちを思いやれる優しい人になりたいなど、自分を成長させるための目標や夢をもってください。


2つ目は、人の話を聞くことができるということです。中学生の時期は、なかなか周りからの声を素直に聞けないことがあるかもしれません。でも、自分を伸ばすためには、周りからのアドバイスや指摘に耳を傾け、自分に生かすことができることが大切です。話を聞くことができる人は、周りの人たちも遠慮せずにあなたのためにアドバイスを送ってくれるようになっていきます。きっと自分では気づけなかったよさや課題を教えてくれます。


3つ目は、決してあきらめないということです。努力は、必ずしも結果に結びつくものではありません。しかし、努力を通して、味わった苦しさや、よろこび、そしてそこから得た自信は、かけがえのない自分自身の成長につながっています。努力とは、人と比較したり、結果のみを求めたりするものではなく、自分自身の夢や目標に向かって、小さなことを積み上げていくことであり、自分自身を今思ってもいない自分に高めてくれるものであると思います。

 

そして、もう一つ大切なことがあります。「一生懸命はカッコイイ」ことだと言える仲間であってほしいということです。よい仲間は、一生懸命な仲間を応援します。さらに、仲間の一生懸命さから勇気をもらい、自分自身も一生懸命になれる夢や目標を見つけ、力をつけていきます。反対に、よくない仲間は、一生懸命になることから目をそむけ、できないことを恐れ、挑戦することから逃げます。そんな仲間でいてほしくありません。北方中学校は、一生懸命になれることはカッコイイと言える学校です。その一員として、一生懸命になれる夢や目標をも見つけ、充実した中学校生活を創りあげてください。


 みなさんの未来は、何も決まっていません。大きな可能性があります。誰もが、よりよい自分になりたい、可能性を伸ばしたいと願っていると思います。先生たちは、そんなみなさんの願いを実現に近づけていく応援団です。新入生のみなさん、先生たち、先輩たちと一緒になって、よりよい北方中学校を創っていきましょう。そして、あなた自身にとって、楽しく充実した中学校生活を創っていきましょう。                 北方中学校長 浅井 孝彦