平成29年度が始まりました!!

2017年04月07日
お知らせ

4月7日 平成29年度 北方中学校 入学式が行われました。

校長式辞を紹介します。

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。みなさんの表情から、さわやかで、「中学校で頑張ろう!」というやる気を感じます。みなさんは、今日から、歴史と伝統のある北方中学校の生徒です。心から歓迎いたします。

183名の新入生のみなさん。中学校の制服の着心地はどうですか。新たな仲間に出会ってどうでしょうか。これから、この北方中学校で過ごす3年間は、部活動も始まり、生涯を通じて、心も体も一番成長する時期です。知識や技能はもちろん 将来社会に出て必要な力を身に付ける大切な時期です。この3年間でどれだけ、成長できるかは、「あなた次第」です。夢や目標をもって、自分を鍛えていくことが大切です。

さて、みなさんは、大リーガーのイチロー選手を知っていますか。イチロー選手というと「天才」でありながら、人の2倍も3倍も努力する「努力家」というイメージがあります。イチロー選手は、小学校の卒業文集には、一流のプロ野球選手になることが夢であり、夢の実現のために、小学3年生から365日のうち360日練習をし、これだけ練習しているのだから、必ずプロ野球選手になれると書いています。

しかし、昨年行われた今少年野球大会での挨拶では、イチロー選手は、「自分は人の2倍も3倍も頑張っているということは全くありません」と語っています。イチロー選手は、「人の2倍とか3倍、頑張ることはできない」、「頑張るとしたら、自分が限界だと感じた時に、もう少しだけ頑張ってみるということを重ねていってほしい」と語っています。さらに、「人と比較するのではなく、自分の中でちょっとだけ頑張るということを続けていくと、将来、思ってもいなかった自分になっていると思います」と語っています。

イチロー選手のこうした姿から、みなさんに伝えたいことが3つあります。

まず、一つ目は、最初に自分自身がこうなりたい、こんなことができるようになりたいという願いや夢をしっかりもつということです。中学校では、将来、保育士になるために、勉強を頑張りたい、部活動を頑張って活躍したい、人の気持ちを思いやれる優しい人になりたいなど、自分なりの目標や夢をもってください。

二つ目は、人の話を聞くことができるということです。中学生の時期は、なかなか周りからの声を素直に聞けないことがあるかもしれません。でも、自分を伸ばすためには、周りからのアドバイスや指摘に耳を傾け、自分に生かすことができることが大切です。

三つ目は、決してあきらめないということです。努力は、必ずしも結果に結びつくものではありません。しかし、努力を通して、味わった苦しさや、よろこび、そしてそこから得た自信は、かけがえのない自分自身の成長につながっています。努力とは、人と比較したり、結果のみを求めたりするものではなく、自分自身の夢や目標に向かって、「自分の限界よりちょっとだけ頑張って、それを継続していく」ことであり、自分自身を今思ってもいない自分に高めてくれるものであると思います。

みなさんの未来は、何も決まっていません。大きな可能性があります。誰もが、よりよい自分になりたい、可能性を伸ばしたいと願っていると思います。先生たちは、そんなみなさんの願いを実現に近づけていく応援団です。みなさんを応援するために、3つのことをみなさんに約束します。

1 先生たちは、価値あることに一生懸命がんばる姿を全力で応援します。

2 がんばる仲間の足をひっぱる生徒がいる場合は、先生たちは、みんなで指導します。

3 困ったことが起きたら、どの先生でも相談にのります。一番、相談しやすい先生に相談してください。すべての先生の知恵を出しあって、すぐに対応します。必ず守ります。 

最後になりましたが、保護者の皆様にひと言、ご挨拶申し上げます。本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。私たち教職員一同は、お子様の一人一人を大切にしながら、子どもたちの「夢」の実現にむけ、努力する心を育て、たくましく生き抜いていく力を育みたいと願っております。そのために、ご理解とご協力をお願いするとともに、学校と家庭とが連携を密に図っていくことが大切だと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

新入生のみなさん、先生たちと一緒になって、よりよい北方中学校を創っていきましょう。そして、楽しく充実した中学校生活を創っていきましょう。